幼少期の産物はさざ波のリズムに乗せたままにする
傷ついてばかりの僕は夏の日の午後を浮かべて眠る
バターに混じってく 色が濃いブルーベリージャム
指先でつまみながら しばらく一人で生きた事を思う
「グレングールド 幸福とは何か」と
不器用な人の光の見つけ方に目を留めてしまうんだろう
今世紀のやっかい者はしらけないように世界をまわしてる
優しいキスに彩られぐらぐらの世界から抜けた気がする
風に吹かれずに羽は伸ばさない
週末がまた来るから
ラストオーダーでジョッキビールの泡になり
はじけるような夢の夜を彷徨えば
「大人とはこんなもんか」と
笑ってしまうな明日は何をしようか
ごまんと広がる僕らの明日の妄想
つないだりほどけてったり新しい風に時に流されたり
それでも追いかける姿は
なんでか少しダリアのように気高く咲いて見えるんだろう