カウント

2012/11/01

タクシーの天井

を眺めていたこと。

去年は仕事で終電を越えるとタクシーに乗って帰ることが多かった。
車内に入り、ドアが閉まった瞬間、全ての力が抜ける。
精神的、肉体的疲労からようやく解放される。
今日が終わった、と。
「運転手さん、ちょっと横になっても良いですか?」
という言葉を発する前に、すでに横になってしまっていたこともある。
そんな時に限って、運転手はこちらを向いて微笑えんでいた。

忙しない日々が過ぎ、過ぎ去った季節を思い、明日を思い、どこへ向かうのか。
タクシーの天井灯(OFF状態)を見つめながら、僕はこんな曲を聴いていた。


sparklehorseは僕が出会ったなかでも格別に素敵なバンド。
モーグやメロトロンなどのアナログ音にチェロやヴァイオリンなどの弦楽器の音が混ざり、上手く溶け合っている。
時に激しく時に心地良い、人間らしいバンドだと思う。
何度も聴いたからか、その時の自分がどこか共感を求めていたからか、
表現してた痛みも苦しみも喜びもこの人なりの幸福感も、十二分に伝わる。

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寒くなってきた。
鍋がしたい。